恐らく多くの方が、「グローバル人材の採用・育成」という言葉を思い浮かべたのではないでしょうか。
確かに、海外を相手に仕事をするための条件である「異文化対応力を身につける」「進出国の文化・風土・人の特徴を知る」ということは、グローバル人材の要件の一つであり、大切なことです。
しかし、組織が一定の規模になると、人の力で組織を回していくには無理が生じます。また、一国内で複数拠点を展開する場合、複数の国や地域に拠点を展開する場合は、人に頼った方法では、うまくいかないケースを減らすことに膨大な労力がかかることになります。
そこで重要となってくるのは、人頼みではなく、経営の仕組みの一つとしての見える化された人事戦略の展開です。
【コンサルティングの基本的な考え方】
Go BEYONDは、海外で成功する人事戦略の5つのポイントをこう考えています。
1)「異文化」より『自社文化』
2)「やる気」より『戦略・仕事の理解』
3)「人間力」より『仕組み化力』
4) 「過去・将来軸」 より『現在軸』
5) 「人の管理」 より『期待の管理』
2)「やる気」より『戦略・仕事の理解』
3)「人間力」より『仕組み化力』
4) 「過去・将来軸」 より『現在軸』
5) 「人の管理」 より『期待の管理』
経営にとって、最終的に、そして最も大事なものは「人」です。しかし、その「人」を活かすための戦略・施策を考えるには、踏むべきステップと守るべき順番があります。
例えば、「異文化より自社文化」は「異文化に対応できることは重要ではない」ということではなく、「異文化対応力をつけるためには、まず自社文化をきちんと認識し、他人に伝えられなければ無理」ということ。自社文化を出発点にして、相手とやり取りをしながら、相互理解を深めていく以外、異文化問題にまず向き合うことができません。 また、異文化の議論は、大変知的好奇心を刺激するものですが、議論をすればするほど、「違いは分かったけど、何をどうやっていけばいいの?」と迷路に入りこむことになりがちです。異文化の問題を向きあった後、乗り越えていく方法は、「我々は何を大切にする集団なのか」「何をするために集まっている集団なのか」という文化・理念・戦略・仕事に立ち返り、ビジネスをうまく進めることに集中して、相互理解を深めていく以外、ありません。
つまり、異文化ではなく、あくまでもビジネス・戦略を軸として、それを海外の社員に伝え(戦略・仕事の理解)、人を管理しようとするのではなく、あくまでも「(経営から社員への)期待を管理」することを基本とし、人事の3要素である「人づくり」「ルールづくり」「場づくり」を見える形にしていくことが、海外で成功する人事戦略の作り方です。
【コンサルティングの進め方】
弊社Go BEYONDのコンサルティングは、各企業の海外事業戦略(製品・サービス展開・エリア)と方法論(独資現地法人・JV・M&A等)を理解した上で、以下のステップで、実施します。
【海外人事戦略コンサルティング 7ステップ】
7ステップのコンサルティングを通して、クライアントが自らの力で海外の組織・人事を動かすための海外人事戦略と具体的な人事施策(人・場・ルール)をつくりあげ、クライアント企業独自の『海外人事戦略ハンドブック』に落とし込みます。
0) | 海外製品・サービス戦略 × エリア戦略の確認 海外でどのような製品・サービスを展開していくか、またどの地域・国での展開を考えているか、など、海外ビジネスの戦略を、徹底的に理解します。 また、海外で人事を展開するにあたっての不安や、悩み等の問題を整理し、課題としてまとめます。 |
1) | 企業の文化・理念・経営方針の明文化 経営者として大切にしている考え方、自社の特徴や経営方針など、海外人事戦略を考えていくための「軸」の明文化を行います。 |
2) | 海外展開における組織体制の明文化 海外事業を行う組織体制(役割分業体系と権限委譲体系)について、明確にしていきます。これら「仕事」は、すべての仕組み・人づくり・場づくりの基礎となるものです。 |
3) | 海外展開における人事方針・戦略の明文化 企業文化・経営理念・経営方針・海外事業戦略・組織体制を結び、それらを支え、後押しできる人事方針・戦略を言葉にしていきます。 |
4) | ~6)仕組化(海外人事ルール、海外での場・機会づくり、海外人材育成体系) 人事戦略の見える化を、海外人事ルール、海外での場・機会づくり、海外人材育成体系の3つの分野において進めます。ここで考え抜かれた方針・戦略・施策を、企業独自の「海外人事戦略ハンドブック」へと落とし込みます。 |
7) | 展開準備 ハンドブックをもとに、実際に現地での導入を行うための、詳細準備について、ガイダンス・議論を行います。 |
期間は4か月程度を基本としています(状況に応じて、相談の上決定します)
*現地における主要関係者(JV/MA関連先)、幹部候補社員/採用応募者との面談/ミーティングが必要な場合は、別途相談
【海外人事戦略コンサルティング・ワークショップ】
「海外進出上の人事の悩みを整理したい」「何から行うべきか、指針を得たい」「まず海外人事戦略へのアプローチを理解したい」という方には、海外人事戦略の考え方・進め方についてガイダンスを行うセッションを行っております(半日 2回)。*詳細については、問い合わせページから、資料をご請求ください。
【海外人事戦略セミナー】
なお、今後少人数でのワークショップスタイルのセミナーを随時実施して参ります。「コンサルタントの考え方が納得のいくものか」「自社に合った戦略を立てるガイドとなり得るか」を、是非セミナーにてご確認ください。